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基調講演
要素還元思考から要素複合思考へ 〜産業界が期待するMOT〜

社団法人日本系残団体連合会 産業技術委員会 産学官連携推進部会長山野井昭雄
社団法人日本系残団体連合会 産業技術委員会 産学官連携推進部会長 (味の素株式会社顧問)
山野井昭雄 氏

求められるMOT人材とはいったいどのようなものでしょうか?私は、MOT人材は教育と産業の世界をつなぐ、大きな架け橋のような存在であってほしいと思います。MOTといったテーマを考えると、MOT人材には、教育という側面と研究開発という二つの側面が存在します。さきほども古川先生のお話にもありましたが、MOTは広い産業社会のどの部分を担うのかが問われます。MOTに対する要請は、学術的研究とはまったく異なってきます。また、単なる学術的研究とは異質であるべきと思います。実用につながる真理の探求こそがMOTに求められます。

さて、企業の現実のなかで苦闘してきた私の経験を織り交ぜながら話をさせていただきたいと思います。味の素は大学研究者と起業家の出会いによって企業され発展してきました。味の素グループは、アミノ酸系と食品系の二つの価値観の違うものを持っているところが強みであります。旧ソビエト連邦が崩壊する時にある企業に研究開発の技術力が蓄積されていることがわかりました。そのソ連の会社と提携することによって、味の素の発展の元を作ったのです。そして、その提携と子会社化が味の素世界戦略での競争優位 を維持しています。

今後の科学技術創造立国に向かって日本は何をすべきなのでしょうか?従来の専門的な学問体系やそれらにもとづく技術体系だけでは対応できません。今後は個々の専門体系を進化させて新しい理論や体系を構築する人材がぜひとも必要です。そのためにはインターンシップ、産学間の人材交流、JABEEや先端的COEの活性化が望まれます。そして進化する専門体系を専門体系のままにしておくのではなく、複数の専門体系の組み合わせが大事です。それからを産官学の大きな枠組みのなかで連携させ、融合させてゆく。そのような大局観に立って、この日本を再び活性化させてゆく、新たな時代のMOTが待たれているのです。

講演資料(PDFファイル:717K)

基調講演2『わが国の産業競争力へのMOTの貢献』 >>
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